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【読書録】読書メーター6月分まとめ

小説執筆のための再読が多かったので手短に。
司馬遼太郎『播磨灘物語二』は後日ちゃんとレビュー書きます。

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1278ページ
ナイス数:45ナイス

怪異の民俗学〈7〉異人・生贄怪異の民俗学〈7〉異人・生贄感想
小説執筆の資料用として八割方読んだ。「八岐の大蛇」など思わぬ収穫もあり、読んでいて興味深い箇所も多々あった。とはいえ浅薄ながらも民俗学を囓ってきた身としてはさほど目新しい情報はなく、入門書として手に取る分にはいいのかな、と。中村生雄氏、三浦佑之氏など卒論でお世話になった方々の論文も入っていたので、二度美味しいという感触はあったけれど。
読了日:6月28日 著者:柳田国男
海神別荘・他二篇 (岩波文庫)海神別荘・他二篇 (岩波文庫)感想
こちらも新作のオリジナル小説を書くために「海神別荘」のみ再読。海神別荘といえば私は坂東玉三郎様の舞台が大好きで、シネマ歌舞伎を見に行ったことがあるのだけれど、とにかく台詞回しが美しさの極致を描いている。玉三郎様演じる美人の儚げな美しさと相まってもはや言葉にならない。今回読む上で注目したのは海の宮殿へ行ってしまったら、地上の人間には蛇にしか見えないというところ。神という存在はスサノヲにしてもオオモノヌシにしても、神話では蛇神として語られる。この作品でもそこに海神としての霊威の大きさが表れているように思う。
読了日:6月20日 著者:泉鏡花
高野聖・眉かくしの霊 (岩波文庫)高野聖・眉かくしの霊 (岩波文庫)感想
新作のオリジナル小説を書くために原点回帰すべく高野聖のみ読了。何度読んでも文体の美しさにため息が出る。今回読むにあたって注目したのは物語の構造。旅の僧侶という「異人」が山奥にひっそりと佇む家に訪ねてくるというのは蟲師の「緑の座」でも用いられたモチーフで、私の好きなモチーフのひとつ。さらにこの異人は能でいうワキの役割を担っている。これも蟲師のギンコと重なるところ。私こういうものに弱いんです、という要素がこれでもかと詰まっていて鏡花好きをやめられそうにありません。
読了日:6月20日 著者:泉鏡花
完璧な病室 (中公文庫)完璧な病室 (中公文庫)感想
「完璧な病室」のみ再読。初読時にはあまり意識しなかったけど、セックスを知らずに死んでゆく弟の透明感と、S医師と肌を重ねる姉、という構図がツボでした。小説を書く刺激をもらえたので、また何度か読みたい。
読了日:6月17日 著者:小川洋子
新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)感想
しばりょの書く秀吉と官兵衛の関係に、大河やヒストリアを見て抱いていた違和感を払拭された。二人は秀吉が天下を取るまでは蜜月関係にあったというよりは、以前から秀吉は官兵衛の才能に嫉妬していた、というのが腑に落ちた。半兵衛様もようやく登場したけど、次巻で退場の気配。荒木村重が謀反を起こすところで終わるので、いよいよ次巻で官兵衛幽閉されてしまうのかな……。しばりょがどう描くか楽しみです!
読了日:6月7日 著者:司馬遼太郎

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夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

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