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【感想】歴史秘話ヒストリア 古代日本 愛のチカラ ~よみがえる 持統天皇の都~

●本放送 平成27年 6月10日(水) 22:00~22:43 総合 全国
●再放送 平成27年 6月17日(水)
14:05~14:48
総合
全国
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。
配役:持統天皇(声):水樹奈々/天武天皇(声):吉野裕行/再現ドラマの持統天皇 役:大河内奈々子
エピソード1 大海人とサララ 最強夫婦 誕生!
薬師寺東塔はサララと大海人皇子が寄り添う姿といわれる
讃良(サララ)皇女は大海人皇子(のちの天武天皇)と政略結婚させられますが、しだいに愛情を深めていきます。壬申の乱で即位した天武天皇のおきさきとして共に政治にあたるサララ。しかし病がサララを襲います。奈良の薬師寺には、その時の夫・天武天皇の思いやりが…“最強”夫婦、愛と闘いの秘話。
 
エピソード2 夫の遺志は私が継ぐ!
夫亡き後、その志を継ぐためサララは即位します。持統天皇です。近年、持統天皇が築いた都・藤原京の規模は、平城京や平安京を超えることが分かってきました!巨大な首都と全国道路網の建設-持統天皇が反対を押し切ってまで大事業をすすめた背景には、当時の日本の危機的状況がありました。
新たな首都建設は天武天皇の、そして持統天皇の悲願だった
 
エピソード3 永遠に…
動乱の古代を生き抜き“日本”をつくった持統天皇
藤原京の真南にある古墳・野口王墓は、天武天皇の陵墓です。これは都の宮殿の持統天皇が亡き夫に語りかけながら政をおこなったことをしのばせます。やがて崩御した持統天皇も、同じ陵に葬られました。しかし、その埋葬は天皇自身の遺言で、初めての“火葬”。持統天皇・サララ生涯最後の愛とは…
 
この回ゆかりの地は・・・

薬師寺
特別史跡 藤原宮跡
野口王墓(天武・持統天皇陵)

参考文献

「日本文学とその周辺」(大取一馬編 思文閣出版)より
 『古代尺よりみたわが上代文物―薬師寺について―』(関根真隆)
『古代道路の謎』(近江俊秀 祥伝社)
『飛鳥の王陵』(飛鳥資料館)



今回はあの澤田瞳子さんの歴史小説『日輪の賦』にも登場した持統天皇が主人公ということで放送を楽しみにしていました。声優の水樹奈々さんが出るという点には一抹の不安を覚えていたのですが……(奈々さんは好きですが持統天皇のイメージではなかったので)。
蓋を開けてみたら、今回のヒストリアはほとんど天上の虹の宣伝でした。作者の方のインタビューシーンも多く、原作ファンには楽しめたのでしょうが、古代史を専攻していた人間としては、収穫があったのはほぼ全国にわたって広い公道が整備されていた=私が想像していたよりも中央集権化が進んでいた、ということが分かったことと、薬師寺の東堂院に収められている聖観世音菩薩像が持統天皇の時代に作られたものであるということが分かった点、それから持統天皇が火葬された点、ただそれだけでした。
持統天皇の火葬についてはなぜ火葬にしたのか分かっていないということでしたが、おそらく倭服を漢服に改めたり跪礼を立礼に改めた彼女のことですから、葬法も唐に倣ったのでしょう。
史料編纂のシーンは『日輪の賦』を思い出して胸が熱くなったりもしましたが、今回ヒストリアで描かれているのはもっぱら天武天皇と持統天皇のふたりだけで、皇子たちなどは一切登場しないまま終わってしまったのがなんというか恋愛漫画をなぞっているだけだなという印象でした。
ナレーションで語られている当時の国際情勢や日本が置かれていた状況も、古代史を専攻している人間にとっては耳にたこができるぐらい聞かされたものなので新鮮みはなく、一般向けの趣味番組以上の役割を果たせていないなと感じました。
もちろん今回の番組を観て、もっと古代史を勉強しなくてはいけないなとは思ったのですが……(私は卒論で記紀神話を扱ったため、知識が歴史学からちょっと逸れているのです)やはり本を読んで勉強するのがもっとも着実な道だなというのを実感しました。
次回は織田信長回ということで、刀剣乱舞のへし切長谷部にすっかり心を奪われている私にとっては楽しみなのですが、はてさてどうなることやら。
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夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

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