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【感想】蟲師 第二話 瞼の光

改めて美しくも妖しい蟲師の世界に引き込まれるとともに、この世界観はどのように生み出されたのだろう、どうしたらこんな世界を描き出せるのだろうと考え込んでしまった。
蟲という存在の中に今を生きる人間が失ってしまったものがこめられているような気がして、おそらくそれは幻想に近いのだろうけども、どこか懐かしいっような心地になってしまうから不思議だ。
きっとその根本にあるのは生命そのものへの畏怖なのではないかな。科学では解明できない、もっとプリミティブな感情。縄文時代の土器を目にしたかのような、“自然への畏怖が形になったもの”への純粋な驚きというかある種の怖さというか。

この「瞼の光」には和ホラー的な要素も入っているのかな、という気がした。特に目玉に蟲が住んでいるという描写。蟲という得たいの知れないものへの恐れが伝わってきてよかったと思う。
ではこの蟲のモチーフの原形って何なんだろうと考えた時に、私は南方熊楠の粘菌を思い出した。
そして南方熊楠と粘菌について改めて調べてみようと思い、検索してみたところ以下のようなページに行き当たった。
南方熊楠と真正粘菌
もしも粘菌を蟲師で云うところの蟲に当てはめるならば、蟲師であるギンコはさながら南方熊楠の姿にも重なるのではないか。
私自身南方熊楠については以前ドキュメンタリー番組を観たり、『十二支考』の一部を読んだりした程度の知識しか持たないので確かなことは云えないが、粘菌に向ける南方熊楠のひたむきなまなざしは、ギンコの蟲に向けるそれと重複する部分があるように思うのだ。

このように蟲師はいくらでも自由に分析ができる佳作だと思う。
漫画の読書会やアニメの感想を話し合う場なんてあまり聞かないが、蟲師の場合はそういう場があればきっと楽しいだろう。
そういえば恩師が蟲師にまつわるディスカッションをネットで公開していたので、今後そちらを観た後でこちらにも感想を載せられればと思う。
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夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

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