FC2ブログ

2014年7月~9月までの気になる展示

「祈りの造形展」@五島美術館
2014年6月28日[土]―8月3日[日]
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/open.html

奈良・平安時代の「古写経」、鎌倉・室町時代の「高僧の筆跡」「古版本」「古写本」など、仏教関連の名品約60点を展示。
------------------------------------------------------------------------------------------
個人的に気になるのは「長屋王願経」と南宋時代の墨跡、それから一休さんを初めとする室町時代の水墨画。
長屋王といえば「長屋王の変」の主人公。彼を讒言によって陥れ、自死に至らしめた藤原四兄弟は後に天然痘で相次いで亡くなったため、長屋王の祟りではないかと噂されました。この時代の政変によって死に追いやられ、後に怨霊として畏れられた人びとに関心があるので、ぜひ今回の展示は観ておきたいところ。

そして鏡好きには嬉しいことに、五島美術館では鏡の展示があるんですよね。今回は南北朝時代に創られた重要文化財の「画紋帯仏獣鏡」、古墳時代に創られた重要美術品「七鈴仏獣鏡」、そして唐代に創られた重要文化財「迦陵頻伽紋葵花形鏡」が観られるとのことで楽しみ。



「能を読む―細川家が一族で楽しんだある日の能」@永青文庫美術館
前期: 7/5(土)~8/31(日)
後期: 9/2(火)~9/28(日)
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html
今展覧会では、細川家歴代当主直筆の謡本や番組などをもとに、そこに記される演目に合わせて能面、能装束、道具類、楽器を中心に展示します。  
細川家は、古くから能に深く関わり、代々重きを置いて当主自らも嗜み、発展に寄与してきました。特に、文武両道に秀でた初代藤孝(幽斎)は7世観世元忠について稽古し、8世観世元尚に師事し、謡、仕舞、囃子に通じ、中でも太鼓は名手と呼ばれる程の腕前でした。以来、2代忠興(三斎)から昭和に至るまで、歴代当主は能を愛好してきました。一方、初代熊本藩主の細川家3代忠利の頃からは、金春流、喜多流の能楽師たちを庇護しました。  
各時代に愛用された多くの能面、能装束、能関係資料等は、いまも永青文庫に残ります。深い精神性をたたえた面や豪華な能装束などの魅力を、演目にそってご覧いただきます。(公式HPより)



「能面と能装束―みる・しる・くらべる―」@三井記念美術館
2014年7/24(木)~9/21(日)
http://www.mitsui-museum.jp/
三井記念美術館では、主に夏の恒例企画として「美術の遊びとこころ」シリーズを開催しております。今回はその第7回目として『能面と能装束―みる・しる・くらべる―』を開催いたします。日本の伝統芸能である能ですが、 多くの日本人にとっては、一見難解なものと思われる傾向にあります。そこで、今回の展覧会では、当館所蔵の能面と能装束を、かたちや文様など多彩な角度から捉えることによって、日本の美意識が集約した能の世界をより分かりやすく紹介いたします。

さらに展示室7では、特別展示として『三越伊勢丹所蔵 歌舞伎衣裳「名優たちの名舞台」』を開催いたします。人気歌舞伎役者が実際に身に付けた、絢爛豪華な由緒衣裳や役者の舞台写真パネルなどをご覧いただきます。(公式HPより)
------------------------------------------------------------------------------------------
ここのところ大宮薪能や観世能楽堂での観能が相次ぎ、ますますお能の魅力に取り憑かれています。
実際にお能を観ると、やはり能面も能装束も舞台にあってこそ本来の輝きを発するのだなあと思うのですが、こうして間近で観られる機会があるというのはやはり嬉しいもの。
三井記念美術館では毎年のように能面・能装束の展示があるようなので、去年に引き続き今年も観てみたいです。



「中国・四国地方の荒神信仰-いざなぎ流・比婆荒神神楽-」@歴史民俗博物館
2014年7月23日(水)~2015年1月12日(月・祝)
http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/special/index.html#room4
「いざなぎ流」は、マンガや映画・TVでもブームになった「陰陽師」の末裔として注目されたりもしていますが、神に祈り捧げるための神楽を行う一方、病人治癒の祈禱などの呪術を行ってきました。そうした祭りや祈禱では、生活や山・川など生業の場のあちこちに存在すると信仰されてきた「荒神」などがおそれられ、家や村の平安を祈る祭祀では、その終結で荒神を鎮めるための作法が、現在でも行われています。

また、「比婆荒神神楽」では、村の鎮守の神とは別に、外の祠に祀られる「荒神」への祭祀がていねいに行われ、33年に一度行われる「大神楽」では、神話に基づく芝居も演じられ、人々は現在でも楽しみにしています。

本展示においては、荒神信仰や仏教・五行思想の濃厚な祈禱の歴史と実態を伝える文献とともに、祭りや祈禱の場で使われる仮面や、比婆荒神神楽において、舞台であばれまわる「ヤマタノオロチ」など、民俗造形の世界の一端を紹介します!(公式HPより)
---------------------------------------------------------------------------------------
実は陰陽道とは云っても、古代以来のものを引き継いでいるわけではなく、近世になって民間に派生した陰陽道の流れを継いでいるのではないかと上智大学日本古代史教授の北條勝貴先生はおっしゃてました。
大学の日本近世史の授業で受けた講義によれば、近世における陰陽道は、かつて律令制の中にあった陰陽寮の官僚、つまり一国家公務員として組み込まれていた陰陽師が零落した姿なのだそうで、近世になると社会的地位は低下し、民間で占い・予祝に従事して賤民と混同されてしまったのだとか。
そのことを知った時の衝撃は結構大きかったです。



「春日権現験記絵模本Ⅰ―美しき春日野の風景―」@東京国立博物館 本館 特別2室
2014年7月23日(水) ~ 2014年8月31日(日)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1676
奈良県奈良市に鎮座する春日大社は、創建以来多くの人びとの信仰を集めてきました。この春日大社に祀られる神々の利益と霊験を描くのが春日権現験記絵(三の丸尚蔵館所蔵)です。全20巻から成るこの絵巻は、鎌倉時代の後期、高階隆兼(たかしなのたかかね)という宮廷絵所(きゅうていえどころ)の絵師が描いたもので、多くの絵巻作品の中でも最高峰の一つに数えられています。

江戸時代後期には、紀州(和歌山)藩第10代藩主徳川治宝(とくがわはるとみ、1771~1852)の命によってこの春日権現験記絵の模本が制作されました。浮田一蕙(うきたいっけい、1795~1859)、冷泉為恭(れいぜいためちか、1823~64)、岩瀬広隆(いわせひろたか、1808~77)といった名だたる復古やまと絵師たちによって写された模本には、彼らの画技がいかんなく発揮されています。

この特集は、春日権現験記絵模本の魅力とともに、春日信仰の諸相を様々な角度からご紹介する試みの第1回目で、今回は「美しき春日野の風景」をテーマとしました。春日信仰においては、神々がまします春日野の景観そのものも信仰の対象とされ、多くの絵画作品に描かれてきました。今も清澄で美しい自然にあふれる聖地・春日野の景観を、春日権現験記絵模本や春日宮曼荼羅(かすがみやまんだら)、春日鹿曼荼羅(かすがしかまんだら)などからご紹介します。
---------------------------------------------------------------------------------------
春日宮曼荼羅といえば2011年に根津美術館で催された「春日の風景 麗しき聖地のイメージ」が思い起こされます。
思えば私が日本美術に関心を持ったのは、あの展示がきっかけだったので、今回また春日宮曼荼羅が観られると思うと楽しみです。



「涼風献上 絵とやきもので暑中お見舞い」@根津美術館
2014年7月26日(土)~9月7日(日)
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html
「涼風献上」とは、夏の盛りの便りに使われてきた言葉です。
美術作品の中には、「涼」を連想させる表現があります。絵画では、翻る衣やなびく樹木に画中に吹く風の強さや風向きを感じ、また瀧を眺める人物に自らを重ねることで、清涼な情景に心を遊ばせることもできます。工芸作品では、染付の青に代表される色彩による「涼」の演出が行われ、さらに形からも涼しさを想像させる、機知に富んだ作品が見られます。
約30点の絵とやきものを展観する、根津美術館からの暑中お見舞いを、どうぞお楽しみください。(公式HPより)
-------------------------------------------------------------------------------------
今回注目したのは芸阿弥筆「観瀑図」。去年の「清雅なる情景 日本中世の水墨画」展でいたく感動し、涙したのを覚えています。再びお目にかかれるとは楽しみです。



「仏教美術逍遙」@神奈川県立金沢文庫
平成26年8月21日(木)~9月28日(日)
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenjiyokoku.html
鎌倉時代の豊かな仏教文化を今に伝える金沢、六浦。称名寺をはじめ、龍華寺、薬王寺などの古刹は仏教美術の宝庫です。 本展では、海岸尼寺の旧本尊であった十一面観音立像(称名寺・重要文化財)や、修理後初の公開となる聖徳太子立像など金沢ゆかりの仏教美術のほか、 近年、三浦氏の本拠地に位置する大善寺(横須賀市)で新たに発見された平泉様式の天王立像など、約50点を一堂にご紹介します。この機会に珠玉の仏教美術をご堪能ください。 (公式HPより)
------------------------------------------------------------------------------------------
昨年から恋い焦がれ続けてなかなか足を伸ばせずにいる神奈川県立金沢文庫。
なかなかツボに来る展示をしてくれる美術館なので、今年は行けるといいのですが……。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
twitter
Booklog
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR