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【読書録】2016年2月の読書録

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1030ページ
ナイス数:75ナイス

日本宗教史 (岩波新書)日本宗教史 (岩波新書)感想
大学時代に日本古代史ゼミで記紀神話を専攻していたので、律令制成立以降の宗教史に関心を抱いて読んだ一冊。古代の箇所は指導教官による指導に重なる部分が多々あってするりと読めたが、中世以降の仏教思想のくだりが難しかった。私が興味があるのは近世までの宗教史なのだなと再確認。それでもキリスト教とそれまでの既存宗教を完全に分けて考えていた身としてはそれらの相互関係が不可分なものであることを学べただけでも収穫だった。長崎出身で大学がカトリックなのでキリシタン史に関しては基礎知識があるが、仏教の勉強をもっとしてみたい。
読了日:2月28日 著者:末木文美士
集中講義織田信長 (新潮文庫 (お-70-1))集中講義織田信長 (新潮文庫 (お-70-1))感想
書かれたのが十年以上前ということもあってか、今ではすでに通説となっている信長像をわかりやすくも丁寧に描き出している。特に安土城のくだりは歴史秘話ヒストリアの「信長の楽園へようこそ~3つの城のサプライズ~」でも放映されていたとおりだったのでこれが種本だったのかと気づいた。信長の研究は日進月歩で進んでいるので次はより新しい本を手に取ってみたい。また戦国史初心者としては人物史よりも先に戦国史そのものを概観する本を読む必要性を痛感したので、近いうちにその分野の本を読むことにしたい。
読了日:2月22日 著者:小和田哲男
バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)感想
ホモ描写あるからあげる、と彼に手渡された一冊。そういうわけでトキオくんを終始追いかけるようにして読みました。第三章でまさか多重人格の集合体になるとは……。SFではよくある設定ですが、その唐突さには驚きました。それでも最後は彼の個人的体験に集約されていくラストがなんとも好みです。脳内でアニメ化しつつキャラ小説として読むのは邪道なんでしょうが、その分SFな世界観に呑み込まれつつも読み進めやすかったかなぁと思います。このキャラがここでこう繋がるのか!という面白さも味わえたので。ちょうどいい息抜きになりました。
読了日:2月16日 著者:津原泰水
新釈古事記 (ちくま文庫)新釈古事記 (ちくま文庫)感想
スサノヲにはじまり、オオクニヌシ、神武にヤマトタケル、神功皇后に雄略まで。古事記というよりは石川淳セレクトの古事記人物列伝といった体裁をなしており、時にはユーモアを交えた生き生きとした筆づかいが伝わってくるようだ。はじめて古事記を読む人にはおすすめできないが、古事記の筋書きをあらかじめ踏まえた上で読むと石川淳のヒロイックでますらをぶりなフェティシズムが伝わってくるようで楽しめる。小説の参考資料にと読みはじめたが、あっという間に全編読み終えてしまった。
読了日:2月5日 著者:石川淳

読書メーター


読破冊数はかなり落ちたものの併読をはじめて一ヶ月が経ち、その効果を改めて実感している。
併読は読み終えるまでに時間がかかってしまうけれど、私の場合本を手にする機会は格段に増えた。
また併読をする上で隙間時間を利用して本を読むようになったのだが、これが存外効果的だった。
まとまった時間を読書に充てるよりも集中できるようになったのだ。
そうした状況下で先月中頃からドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読み始めたのだが、他の本と併読することでより読みやすくなっていると感じている。
気分に合わせて読む本を選べるというのは幸せなことだなぁと思わずにはいられない。

もちろん併読に向いている本とそうでない本はあるのかもしれない。
気づいたのは短編小説と長編小説を組み合わせたり、小説と手軽に読める学術書を組み合わせたりすると有効だということ。
短編小説や学術書がスパイスとなって良い気分転換のひとときを与えてくれるのだ。
もともと日本近代文学に入り浸っていたこともあり、長編を読む体力がそれほど身についていない私にとって併読の効果は大きいようだ。
これからも併読スタイルで読書を楽しむことにしたい。
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夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

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