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【読書録】読書メーター9月分まとめ

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1826ページ
ナイス数:90ナイス

神様のボート (新潮文庫)神様のボート (新潮文庫)感想
2008年以来の再読。初めて読んだ時よりも年齢を重ねたせいか、葉子に感情移入してしまって後半は特につらくなった。なぜなら私も長いこと現実を生きられない人間だったから。江國香織の小説を読んでいると妙に昔の恋人(と呼んでいいのか分からないけど)を思い出してしまう。世間体から見れば決して素敵なひとではなかったけれど、生きにくさを抱えていたという点では共通していたのかもしれない。生きづらい人たちを描く女流作家としての江國香織が好きだ。
読了日:9月22日 著者:江國香織
きらきらひかる (新潮文庫)きらきらひかる (新潮文庫)感想
高校時代以来久々に読み返した一作。私も心を患っているためか、笑子の衝動的な行動に感情移入してしまい、切ないほど胸を締め付けられた。普通の結婚生活なんてきっとどこにもなくて、皆が何かしらの傷を抱きながら、それでも人を愛している。そんなことを最近実感する日々です。
読了日:9月20日 著者:江國香織
右傾社会ニッポン (携書132)右傾社会ニッポン (携書132)感想
家族の嫌韓・嫌中発言が日々過激化していることに嫌気が差し、また危機感を覚えたので政治の勉強もせねばと思い購入。(私自身には嫌韓・嫌中感情はない)読んでみたところ、なぜ日本が右傾化するに至ったか、まっとうな答えを見いだせた。初めはのろのろと読んでいたが、内容が掘り下げられて行くにしたがって、だんだん読むスピードも加速していった。終盤のマスコミを礼賛する姿勢には疑問を覚えたけれども、(昨今の政治にすり寄るマスコミの姿勢を見ていると失望を覚えてしまうので)家族にもぜひ読んで欲しい一冊。
読了日:9月15日 著者:中野雅至
蝶 (文春文庫)蝶 (文春文庫)感想
『結ぶ』を途中で読み飽きていたところに、彼氏から純文学寄りと勧められて貸してもらった一冊。長らく積んでいたが、ようやく手に取った。戦前から戦後を舞台に紡がれる作品群は確かに純文学然としてはいるが、やはり圧倒的に重みと酩酊感に欠ける。何かが物足りないのはさらりとした文体ゆえなのか。扱うテーマや伝えたい雰囲気は手に取るように分かるものの、今ひとつのめり込めないままさらりと読み流してしまった。「想ひ出すなよ」「幻燈」「遺し文」はまあかろうじて心に引っかかった。
読了日:9月13日 著者:皆川博子
職業としての小説家 (Switch library)職業としての小説家 (Switch library)感想
体調も悪く、小説を書くモチベーションがこれまでになく落ちていたタイミングで運命的に出会った一冊。オンライン書店でなくリアルの書店を応援する意味もこめて購入。今まさに私がぶつかっている問題にすらりとヒントを与えてくれて、しかも押しつけがましくないところに好感が持てた。村上春樹の小説は今まで食わず嫌いしていたけれど、『ノルウェイの森』から読んでみようかな。
読了日:9月13日 著者:村上春樹
アンジェリーナ―佐野元春と10の短編アンジェリーナ―佐野元春と10の短編感想
解説に記された江國香織の「牡蠣のような小説たちだ」という言葉に共感を覚えるほど珠玉の作品が集められた一作。図書館や温室や水族館など、ちりばめられたモチーフは至極小川洋子らしいチョイスであり、日常の中にある非日常を繊細なタッチで描いている。小川洋子ファンとしての期待を裏切らない出来に仕上がっていて、ますます彼女の世界観に惚れ込んだ。
読了日:9月9日 著者:小川洋子
ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)感想
よく云えば作家らしい、エモーショナルな言葉で書かれた文章に、時折疑問を抱きつつも「こういう捉え方もあるのか」と自分の中にある枠を解き放ってくれたような一冊。「『考えないこと』こそが罪」「『知らない』から始まる」というコラムをはじめとして、リベラルとして励まされる言葉もちりばめられていたので、「絶望しないための48カ条」というコピーは成功だったのかなと思う。
読了日:9月6日 著者:高橋源一郎

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夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

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