FC2ブログ

【感想】にっぽん紀行「草刈りにささげた人生~福井・鯖江 兵士の墓にて~」

戦争で亡くなった兵士の遺骨や遺品が納められている福井県鯖江市の「嶺北忠霊場」。ここに50年通い続け草木の手入れを続ける男性がいる。墓を守る男性の日々を見つめる。

福井県鯖江市に戦争で亡くなった兵士の遺骨や遺品が納められている場所がある。「嶺北忠霊場」。この場所に50年通い続ける男性がいる。岩堀修一さん82歳。自分の父や、幼いころ遊んでくれた兵士たちが眠るこの場所を岩堀さんたち地域の人は命がけで守ってきた。終戦から70年、人々の記憶の風化は進み岩堀さんの体も衰えてきた。それでも訪れる人が兵士たちと気持ちよく再会できるようにと、岩堀さんは今日も忠霊場に向かう。NHK公式HPより





NHKらしいこの番組は前から好きで、時折観ていたのですが、昨日は終戦記念日ということもあり、その題材も似つかわしいものでした。
テーマ音楽も(youtubeのリンク参照)相まってどこか物寂しいような温かいような雰囲気ではじまり、番組は霊場の草刈りをする岩堀さんと、霊場を訪ねてきたひとりの女性に焦点を当てて描かれていきました。
女性は祖父を戦争で亡くし、祖母が亡くなったことをきっかけに祖父のことを知りたいと思うようになり、この嶺北忠霊場を訪ねてきました。
神聖な場所だからとはじめは霊場に立ち入ることをためらっている様子でしたが、奥まで中に入って骨壺に書かれたひとりひとりの名前を目に焼き付けている様子に心を打たれました。

岩堀さんは持病をお持ちで、先も長くはないことを覚悟していらっしゃる様子でしたが、それでも毎日霊場の草刈りに励む姿はまるで戦没者への慰霊であるかのように思われました。
なんでも、戦後霊場は閉鎖の危機に追い込まれましたが、岩堀さんの母をはじめとした地域の方々が必死に守ってきたのだそうです。
岩堀さんのこの霊場に寄せる想いにも並々ならぬものがあるのだなぁということが伝わってきました。

その後先の女性が家族を伴って慰霊祭にやってきました。
女性は幼い子どもたちにも大人になったらここへ来て欲しいと云っていて、それもまた戦争の記憶をつなぐということなのだなぁと思いました。
直接戦争を知らなかったとしても、私たちにできることはまだまだある、と勇気づけられた気がしました。

私は幼い頃から被爆地・長崎で平和学習を受けて育ってきたので、もはやあの太平洋戦争というとトラウマでしかないのですが、その胸の痛みを決して忘れてはいけないのだと思います。
被爆者の語り部の方のお話は今でも覚えています。お話を聞いていて涙が止まらなかったのです。
二度と戦争を繰り返さないために自分に何ができるのか。昨日はそんなことを考えさせられました。
もちろん戦争は必然的に起こるものなのかもしれません。人類史上戦争が絶えたためしはありません。
だからこそそれを未然に防ぐ努力を怠ってはいけない、戦争に荷担するような真似はしてはいけないのだと思います。これは私の信念です。
一方で、国を守るというのもまた大事なことではあります。ただし戦争というものは国を守るという大義名分を掲げて行われるものなのです。そこから他国への侵攻、無辜の人々への虐殺がはじまるのです。戦争と名のつくものに大義などないのです。今の日本は戦前へ回帰しようとしているように思えてなりません。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
twitter
Booklog
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR