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【テレビ番組感想】ドキュメンタリーWAVE  台湾ダブル選挙

放映されてしばらく時間が経ってしまったが、録画していたのをようやく観ることができた。
今回は台湾ダブル選挙の行方をそれぞれの政党を支援する若者たちの視点から描いていた特集で、改めて民主主義というものを考えるきっかけを作ってくれた。
若者たちはそれぞれの主義主張を胸に政治活動に身を投じ、自ら政治を動かしていこうと奔走する。
理想主義的で青臭いと云ってしまうのは簡単なことかもしれないが、では私たち日本の今の状況に関して「お前は何をやっているのか?」と問われると恥じ入るばかりだ。
昨今の現状にもはや諦念すら抱いていたのだが、せめて現実から目をそらさず、自分自身の頭で考えるということをやめずにいたい。
ここ最近はネットですらなかなか自分の意見を表明できずにいたけれど、今後はまたこの場を介して時事問題と向き合うことにしたい。

また今回の特集を通じて台湾と中国との関係をよく見ておきたいと思うとともに、中国における言論統制に関してもしっかり注視しておかねばと感じた。
中国における出版状況に関しては世界のブックデザイン 2014-15@印刷博物館 P&Pギャラリーでも垣間見たように思ったのだが、それもまたごく一面的なものでしかないだろう。
どの程度情報がまとまっているか、中身を見ていないのでなんとも云えないが↓の本が気になるところだ。



大学図書館に所蔵されているようなので近いうちに借りて読むことにしたい。

そして昨今は隣国の言論の自由ばかり気にしてばかりもいられない状況になってきた。
日本の言論の自由もまた脅かされつつあることに変わりはないので、こちらはより深刻に受け止めつつ注視していきたいと思う。
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【映画鑑賞】草原の実験@下高井戸シネマ



シネフィルの妹と昨日ようやく「草原の実験」を観てきた。
前評判が高かっただけに以前から気になっていた作品で、私自身の期待値も高かった。

草原に沈む夕日、少女と父との静かな日常、そして髪をほどく少女のアンニュイな美しさ……。
エキゾチックな音楽に乗せて綴られる映像詩に見入っていたのだが、最後の最後でぶち壊された感が……。
タイトルからしてそういう結末になるだろうと予想はしていたものの、あまりの映像のお粗末さにがっくりきた。
なんなんだ、あのハリウッド映画ばりの雑な映像は……。
(妹もまったく同意見で、曰く「あの映像だけで星一つになりそう」とのこと)

私は被爆地出身ということもあり、原爆を主題にした映画は何本も観てきたが、あれほどとってつけたような原爆の映像ははじめてだった。
戦争を描くにしても明確に反戦のメッセージが伝わってくるわけでもないし、「ミツバチのささやき」のように戦争を匂わせる手法を採るのかなと思っていただけに本当に残念でしょうがない。

映像美に徹するならば、少女のコラージュを活用して“実験”を描き、“実験後”の荒廃した風景だけを実写で映すなど、もっとふさわしい表現があったのではと思ってしまう。
(監督はあくまでも原爆の「美しい」映像を撮りたかったようだが、被爆地に育った人間からしてみれば悪趣味以外のなにものでもない)
台詞を一切入れないというコンセプトや、少女と西洋人風の青年との淡い恋は美しく描けていただけに、最後だけがもったいなかった。

それでもこうして一日経ってからも終盤までの映像が心の中に去来する。
主演女優のエレーナ・アンのものうげな瞳が忘れられないのだ。
良質な雰囲気映画ではあったので、手元に置いておきたい作品になりそうだ。

【音楽鑑賞】辻井伸行×三浦文彰 究極の協奏曲コンサート@市川文化会館

家族で鑑賞してきました。

曲目は
三浦文彰
・マスネ タイスの瞑想曲
・チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

辻井伸行
・リスト コンソレーション第3番
・リスト ラ・カンパネラ
・ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18

三浦文彰氏といえば大河ドラマ「真田丸」でOPのソリストを務めていらっしゃる方ですが、納得の腕前でした。
特にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲では、チャイコフスキーの美しい主題に合わせた、躍動感にあふれながらも品の良さを失わない繊細な演奏にほれぼれしました。
もともと私にとってチャイコフスキーは、クラシックを本格的に聴きはじめたきっかけとなった作曲家でもあるので、今回のヴァイオリン協奏曲はまた格別に聴こえたのでした。
中でも第1楽章の主題と第2楽章の導入部の美しさは、これまでに聴いてきたクラシックのなかでも特筆すべき類の美しさでした。

そして辻井伸行氏の演奏を生で聴くのはこれが2度目。
おなじみのリストにはじまり、確かな技巧を有しながらも繊細さを併せ持つ彼独特の感性が存分に生かされていました。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は彼の十八番ですが、第1楽章では浅田真央選手のソチオリンピックでの演技が脳裏に蘇って思わず涙。
第2楽章の花々を思わせる甘やかな主題、第3楽章のオリエンタルな主題が印象的でした。
第1楽章ばかり聴き慣れていることもあり、第2楽章と第3楽章は新鮮な響きがありました。

辻井伸行氏は紀行のパートで真田丸のメインテーマを演奏していることもあり、アンコールでは両者揃っての真田丸のメインテーマの演奏があるかしらとチラッと期待したのですが、今回は残念ながらなく……。
贅沢な望みでしたね。

それはともかくとても満足度の高いコンサートでした。
やはり生で聴くクラシックはいいですね。
昨年末のベートーヴェンの「運命」と「第九」以来だったので、わりと短いスパンではあったのですが次のコンサートが早くも待ち遠しくなってしまいました。

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ロビーにはふたつのお雛様が。
お雛様好きには嬉しい季節がやってきました。
今年はたくさん観られるといいなぁ。

【読書録】2016年1月の読書録

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2269ページ
ナイス数:183ナイス

反橋・しぐれ・たまゆら (講談社文芸文庫)反橋・しぐれ・たまゆら (講談社文芸文庫)感想
反橋三部作のみ再読。古典や古美術に仮託して「私」の出生を語るという小説。古典作品にリンクさせて母恋の物語を紡ぐという手法は谷崎「吉野葛」にも見られるが、いずれも味わい深くて大好き。特に琴の音が現実世界と物語世界を共鳴させる箇所は詩的で美しく、また琴の爪で背中を掻いてもらうシーンは何度読んでも官能的(この手のエロスは川端の十八番だよね)。初読時には他の作品に惹かれてこの作品群の良さが半分くらいしか分からなかったが、今回再読して文句なしに川端作品の中でも際だって優れた作品だと感じた。
読了日:1月31日 著者:川端康成
紫苑物語 (講談社文芸文庫)紫苑物語 (講談社文芸文庫)感想
日本神話をベースにした小説が読みたくなり「八幡縁起」のみ再読。ひらがなを多用した文体といい、長歌といい(「沫雪の~胸」という表現がもろに「あわ雪の わかやるむねを」というヌナカハヒメの歌に一致)、やっぱりかなり古事記を意識しているなぁと思った。山の神というとどうしても崇神天皇段の三輪山に鎮まる大物主を想起してしまう。母の出自の設定はもろに活玉依毘売っぽいし。男装した玉姫は天照大神かなぁなどと妄想して楽しかった。初読時は「紫苑物語」が一番好きだったけれどこちらもなかなか。
読了日:1月31日 著者:石川淳
シャベール大佐 (河出文庫)シャベール大佐 (河出文庫)感想
読書会のテキストとして「シャベール大佐」を読み、続けて「アデュー」を読了。初めてのバルザックということで多少値踏みしながら読みはじめたのだけれど、特に「シャベール大佐」の冒頭部には時を超えても色あせぬセンスを感じた。当時で云うところの「人間喜劇」は喜劇というよりまさに人間の生きざまそのもので、悲喜こもごもの人間模様を骨太に描く手法は古典ならではの楽しみなのだろう。どちらかというと悲劇的な「アデュー」の方が心に残ったのは、私が文学的白痴フェチだからなのだろうか。今日の虚飾に満ちた狂気よりも美しさを感じた。
読了日:1月30日 著者:オノレ・ド・バルザック
日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)感想
はじめは英国執事のうやうやしい語り口で物語られる、在りし日の輝かしい英国の話かと思ったが、読み進めていくうちにこの執事・スティーブンスの人間性に憐れみを掻き立てられていった。ミス・ケントンとの再会がスティーブンスを長い眠りから目覚めさせた終盤はとても美しくまとまっていて、特に海を見ながら涙するシーンは映画のワンシーンのように叙情的ですらあった。ゆったりとしたペースで読み進めていったこともあり、あたかもスティーブンスと旅をしているかのような心地を味わえたのも嬉しかった。
読了日:1月26日 著者:カズオイシグロ
職業としての小説家 (Switch library)職業としての小説家 (Switch library)感想
原稿が二進も三進も進まず、文学仲間に批評をもらったものの冷静になれずにいたので「とんかち仕事」の箇所のみ読み返そうと思ったのだが、気づけばどんどん読み進めていた。いつの間にか忘れていた「小説を書いていて楽しい」という気持ちの大切さを改めて教えてくれた村上春樹に感謝したい。原稿と向き合う勇気をもらえた気がする。道は険しいけれどもう一度立ち向かおう。やはりこの本は私にとってのひとつの「処方箋」なのだ。また道に惑ったときには何度でもこの本を読み返したい。
読了日:1月23日 著者:村上春樹
増補 夢の遠近法: 初期作品選 (ちくま文庫)増補 夢の遠近法: 初期作品選 (ちくま文庫)感想
「ラピスラズリ」に引き続き、著者の小説を読むのはこれで2冊目。描写のこだわり方が昔の自分と似ているなぁと感じながら読んでいたこともあり、「あ、こんな風に書いていいんだ」とずいぶんと励まされた。短編ごとの感想はブログに書くので割愛するが、特に「ムーンゲイト」「パラス・アテネ」の神話のような重厚感にはほれぼれしたし、特に建築物の描写など全体的に著者のフェティシズムをありありと感じさせていたので、読んでいて「この人こういうの好きなんだろうなあ。私も好き」とこちらも共感したり萌えたりしながら読めて楽しかった。
読了日:1月22日 著者:山尾悠子
3年の星占い 射手座 2015-20173年の星占い 射手座 2015-2017感想
Twitterで毎日石井ゆかりさんの占いを拝見していて、言葉のやわらかいチョイスが好きだなぁと思い、昨年購入したあと一読したきり放置していた。2016年になって再読してみると昨年のことはだいたい当てはまっていたし、なにより今年の9月に夢やチャレンジ、仕事がチャンスを迎えるというメッセージは私が引いたオラクルカードのメッセージとぴったり重なりドキっとした。それと健康面で気になっていたことがまさに的中。いやはや恐れ入った。今後は定期的に熟読しよう。
読了日:1月13日 著者:石井ゆかり
ラピスラズリ (ちくま文庫)ラピスラズリ (ちくま文庫)感想
一昨年ごろに読んで「竈の秋」で挫折、その後はしばらく本棚で眠りについていたが幻想文学を読む契機が巡ってきたので再び手に取った。フォーレ〈レクイエム〉モーツァルト〈交響曲第40番〉バッハのソナタなどをBGMにして読むとこの上もなく心地よい読書体験を味わうことができた。以前は筋を追って読もうとしたが、今回はワンシーンごとの描写を心ゆくまで味わえたのが何よりもよかった。冬眠や人形など死のイメージが繰り返される世界で、ひときわ建築美が際立ったのは作者の好みが反映されているのを感じられて好印象。
読了日:1月5日 著者:山尾悠子

読書メーター


今月はなによりも山尾悠子と再会できた歓びを味わえた。
今年中に作品集成を入手したいところ。

それから海外文学にも手を伸ばせたし、それとともに日本近代文学の名作を再読できたのもよかったと思う。
日本近代文学沼からはしばらく離れようと決めていたが、先日観た『犬神家の一族』の琴が印象的で川端の「反橋三部作」を再読することになり、また創作の一助にしたいと石川淳「八幡縁起」を改めて読んだ。
どちらの作品も再読することでより深く物語を味わうことができ、また本を所有する意義を見いだせたので(これまであまり再読してこなかったので)今後とも積極的に再読本を取り入れて行きたい。
さらに「反橋三部作」を読んだことで谷崎『吉野葛』が恋しくなってしまったので、近いうちに再読したい。
また昨日の大河ドラマ「真田丸」で久々に個人的信長ブームが来たので、信長関連の積読本を崩すとともに谷崎の『盲目物語』も読み返したくなった。

というようになかなか日本近代文学沼からは離れられそうにない。
海外文学の積読本も溜まってきているので併読して崩していくつもりではいるが……。
もうちょっと軽い本も織り交ぜていきたいところだし、読書欲が膨らむばかりだ。
プロフィール

夕星桔梗

Author:夕星桔梗
元日本古代史ゼミ所属。作家志望のアマチュア物書き。

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